
東京都立高校が実施している推薦入試には、3つの種類があります。文化スポーツ推薦、一般推薦、理数等特別推薦が該当し、いずれの場合も学科試験を行わず独自の方法で合否が判定されています。では、それぞれの試験の詳しい内容と対策はどのようなものなのでしょうか。まず、文化とスポーツに関わる選考では、実技試験が実施される場合が多いようです。
例えばバスケットボールで実技試験を受ける場合は、ドリブルやパス、シュートといった基礎的な技術の他に、シャトルランのような俊敏性を図る課題が実施されます。理数科目に関わる選考では、願書を提出する際に科学的なテーマに関するレポートの提出が課せられます。各都立高校において、作成されたレポートに対する質疑応答が実施され、結果が点数として反映されます。3種類すべての試験において受験生は、面接と小論の課題にも取り組む事が必要です。
加えて、出身中学校が作成した調査書も点数化されて総合得点の高い順に各都立高校の合格者として選出されるようになっています。調査書とは、平素の定期試験など学習状況の結果を参考に学力やコミュニケーション能力を算定するものです。多くの都立高校では調査書には5段階評価が採用されており、総合成績900~1000中の450点という高い比率が割り当てられています。つまり、学科試験が免除になるからといってテスト対策が必要無いわけではないのです。
むしろ、通常の勉強に加えてレポートや実技の訓練もしなくてはならず、一般入試よりも過酷になることも想定される難易度の高い選考方式といえます。
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